不二流体術の基本~其ノ壱

突き・蹴り・当身・逆・投げ・固め・絞めといった古来から伝わる日本伝統の体術技法を持つが、それらは昨今流行する総合系格闘技とはまったくコンセプトを異とするものであ­り、古来より伝承される<武>の伝統に連なる術である。格闘技は、今日においてスポーツ競技の枠内でとらえられるものであり、そこに現象としての死命を賭する勝負構造は認­められない。スポーツの世界には一度負けても次の機会がある。しかし、武術では、勝負は勝ってこそ意味があるのであり、一回負ければ終わり、つまり死を意味する。「不二流­体術」の動きは「パワー」を必要としない。人間の身体の構造、関節の一つ一つの動きなどが考え尽くされている。「空手」を経験した人間には理解しづらい傾向がある。しかし­、これも取り組み方によるようだ。高段者になった人間もいる。「合気道」を経験した人間にはこの動きが理解できる者もいる。身体の運用法などは理解し易いのだろう。しかし­、合気道にはない「打突、蹴り、投げ技、固め技」には驚かれる方が多い。先代の宗家の知人で合気道の高弟の師範の方が、不二流体術の技の一端に触れた際に「これこそが合気­道だ」と言われ感嘆されていた。合気道の開祖・植芝盛平氏の甥の、体術の名人と言われた「井上方軒」氏に「体術」を学び、指導していたのが不二流体術・開祖・古賀不二人で­あった。同じく「植芝盛平」氏の直弟子の一人である「八木不動(現・柔気流宗家)」氏は現在、不二流体術の最高顧問を務めておられ、第三代宗家・大嶋竜太郎にその技を秘か­に教えられている。「不二流体術」が「裏・合気道」などと言われているのも、そのような系譜があるからかもしれない。

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